むかつく人とうまく付き合えてますか?
介護職は利用者さんに対して思いやりと優しさをもって行わなければならない仕事です。
ナースは白衣の天使とも言われますが、内側は見ないようにしましょう、、、
一方介護職の現場でも、むかつく人に遭遇をし悩んだ経験があるのではないでしょうか?
介護職の現場ではどのようなむかつく人がいるのでしょうか?
また、そのむかつく方とどのようにしたら上手く付き合えるのか?という方法をお伝えします。
現在職場にむかつく人がいない場合でも、自分が転職したり職場異動になった時に、いつむかつく人に出会う可能性があるか分かりません。
もし出会ってしまったらむかつく人とは、どんな人なのか事前に人物像を知っておくと慌てずに対処が出来ます。
人それぞれむかつくポイントというものは違うかもしれませんが、よくある事例5選を紹介します。
現場で働く介護士が選ぶむかつくタイプ5選
- ① 自分の介護歴の長さをひけらかして、誇張をする人
- ② 周囲に当たり散らす人
- ③ 同僚や利用者さんの前で理不尽に怒る
- ④ 動作がいちいち雑な人
- ⑤ 理想ばかり言う、上司や施設長の人
① 自分の介護歴の長さをひけらかして、誇張をする人
介護歴が長い職員さんは経験が豊かで技術力が高く他の職員からも尊敬される方が多いです。
一方でむかつくと言われてしまうタイプの方は自分の経歴の長さをひけらかし誇張をしてしまいます。
介護の経験の浅い新人職員に指導をする際、聞いてもいないのに「もう何年もやっているから私なんてもっと大変な仕事の経験をしてきた」などと介護歴の長さやキャリアを自慢げに話してしまうのです。
多少の自慢話は聞き流せばそれで済むので問題はありません。
しかしながら自分が苦労してきたから新人や若手にその苦労を求めてくる人がいます。
「昔は誰も教えてくれなかった。自分で見よう見真似で勉強したものだ、だからあなたも見よう見まねで勉強しなさい。」というような具合です。
また、管理職の方がこのような人だと施設に余裕があったとしても新しい機材、機器を導入してくれない、、、ということもあるそうです。
こういった方への対処法は難しいですが、その傾向にある人をそもそも教育担当にしないことや、口出しをしてくるなら教育担当が意識的に新人から遠ざけるようにすることが良いかもしれません。
② 周囲に当たり散らす人
例えば、介護歴が長い職員の方でトイレへ移動するまでの介助の声掛けが「立ち上がりなさい」というような命令口調になっていたとします。
これは避けるべき対応・言動の一つとされています。
そのためそのことを指摘する必要があります。
しかしその指摘をした職員に対して逆切れをして指摘とは関係のないことを注意をしてくる方がいます。
例えば声掛けの話をしていたのにロッカーの使い方が汚い、子供の学校のレベルが低いなどです。
意味が分かりません。
指摘をした人は命令口調で声掛けはしないという介護現場での良識を守るように求めただけのことです。
それにもかかわらず周囲に当たり散らす方がいます。
こういった方は新人として入ってきた職員や気が弱そうな職員の方が悪いかのように責任をなすり付けることや自分の非を認めようとしないことが特徴です。
そのような方に対しては逆切れは無視しましょう。
立場が上の人の意見に弱いので管理職の方などに指摘をしてもらうとよいでしょう。
③ 同僚や利用者さんの前で理不尽に怒る
ベテランの先輩職員が経験の浅い職員に対して指導するのはとても大切な業務の一つです。
しかしながら職場の同僚やご利用者さんの前で「ちゃんと仕事を覚えなさいよ、何度言ったら分かるの」などとイライラした精神状態をあらわにしながら怒鳴るという方がいます。
このように利用者様の前で当たり散らすように注意するのはよくありません。
本来「業務上の注意は利用者様のいない場所で行う」という常識を逸脱しています。
それを見ている利用者様は誰かが怒られている声を聴くだけでストレスを感じるものです。
また利用者様は叱られている職員に同情してくれるならまだしも、叱られている職員はダメな人と思いその職員を信用しなくなる可能性もあります。
これでは業務の効率が悪くなってしまいますね。
こういった方に対しては同僚やほかの上司から注意をしてもらえるように根回しをしてみましょう。
”利用者様を不安にさせるので”と理由をつけて依頼してください。
④ 動作がいちいち雑な人
介護の現場では忙しい時間が多いです。
そのためイライラしている職員もいます。
そういったときにドアを閉める時にどんと大きな音を立てる。
物を置くときに音を立てる。
大きな声で話す。
急ぎ足になっていて大股で歩く。
そのような方はいないでしょうか?
このようにちょっとした所作に問題がある職員は、他の職員さんや利用者様から見ても怖いと感じてしまうものです。
こういった動作・所作が悪い職員は今までこういった行動を指摘されずに過ごしてきた可能性があります。
このような方については利用者様を不安にさせてしまう可能性が高いので施設長や管理職の方に相談の上、接遇などの研修を開いてもらう事が望ましいです。
このような動作は怖い印象を与えるのだということを自覚してもらう事は、その方の将来の為にも、必ずプラスになります。
⑤ 理想ばかり言う、上司や施設長の人
いくら施設長や上司でも介護の現場で理想論ばかり語って職場の問題点や足元の問題点を改善しようとしなかったり、職員や入居者の為に何もしようとしないという方には、どうしてもムカついてしまうものです。
よくある例としては一人一人に合わせたケア、または利用者本位といった介護現場の理想ばかり掲げて現場スタッフに押し付けます。
現場に全く余裕がなく対応ができないというケースです。
職員の現実的な大変さを理解していないのに、やたらと理想論ばかり押し付けてくる施設長がいるならば現場の職員さんからしたら「この人は何を言ってるんだろう? 介護の現場を何も知らないくせに」と不満を抱いてしまいます。
現場が忙しくてどうしてもすべての人に個別ケアを行うことが出来ないこともあります。
それにもかかわらずやたらと利用者本位という理想を押し付けて、本人の希望を尊重することしか考えないで指示を出してくる施設長は現場の反感を買います。
反感を買うだけならまだしも結局そのせいで現場が回らず残業が増えるということもあります。
これは特に介護の現場を経験したことが無くて経営やマネジメントしかやったことがない管理職の方にこの傾向が強いです。
対策としては「上司の意見や理想は分かるし自分たちも本当は目指したい。しかしながら現実的には○○という問題が起きているのでその問題を解決しない限り目指している理想には近づけない。だからまずは足元の問題を解決しましょう。」というような事実を現場の総意として施設長さんや管理職の方に伝えてみてはどうでしょうか?
施設にむかつく職員がいる理由3選
介護職は人に思いやりを持って接しなければならないお仕事です。
それでも何でむかつく職員が存在をするのでしょうか?その理由3つをご紹介します。
- ① 人出不足
- ② 介護を知らない人が介護業界に参入してきているから
- ③ 評価が難しい
① 人出不足
介護業界は慢性的な人出不足となっています。
介護職員一人当たりの仕事量が多く気持ちに余裕がなくストレスが溜まります。
そういったときに人間は丁寧な行動が出来なくなってしまいます。
そのため人に当たったりむかつくと思われる言動を起こしてしまうことがあります。
また人出不足を理由に新しくマネジメント層になったり新しく後輩が出来た人に対して、リーダー研修などをしっかり受けさせるという余裕がなく我流で教育していることも多いです。
こういったことも要因となっているかもしれません。
② 介護を知らない人が介護業界に参入してきているから
介護業界はこれからもっと伸びると言われている業界です。
ゆえに他業種からの参画が増加しており、例えば建築業が本業の会社さんなの割合が増えています。
参入してくること自体に何も問題はありません。
新たな視点を持っている人が来ることもありとても良いことだと思います。
しかしながら未経験を理由に逆に理想論を掲げてしまったりマネジメントが出来ないということに陥ることもあります。
そういった場合トラブルの原因になってむかついてしまう、、、ということがあります。
③ 評価が難しい
介護の仕事はなかなか評価がしにくいものです。
営業職の様に数値で測ることが出来ません。
ですから利用者様の為にどんなに一生懸命働いても称賛されることもなければ報酬が増えることもありません。
利用者さんがどれだけ自分の仕事に対して喜んでもらえているのかを知るのが難しいこともあります。
管理職から自分の仕事が適正に評価されていないと不満を感じている方は多いのではないでしょうか?
どんなに頑張っても評価がされないということに対する不満やストレスが溜まる方は少なくありません。
むかつく職員と上手に付き合うには
実際に介護の仕事現場でむかつく職員さんがいる場合、どのようにして上手く付き合っていけばよいのかその対策と方法をご紹介していきます。
まともに取り合わない事
むかつく職員の言動はその場限りの事ではなく繰り返されるものなので、その都度まともに向き合って相手にしていると余計にストレスが溜まってイライラしてしまいます。
そのためまともに取り合わないというのも1つの方法です。
「また始まった」と思う程度にとどめて、むかつく職員にエネルギーを奪われないようにしましょう。
積極的にコミュニケーションを取る事
むかつく職員に対してはむかつくからと言って避けたり無視し続けたりするのではなく、挨拶などで積極的なコミュニケーションを取るという方法もあります。
元気のいいあいさつやさわやかなあいさつを積極的にするだけでも、お互いに険悪だったムードが良くなることがあります。
むかつく方の言動もいい方向に変わる可能性があるのです。
相手の意見を肯定してから自分の意見を伝えること
むかつく職員に対してケンカ腰の態度で接すると対立を生み続けるばかりであまりメリットはありません。
むかつくことを言われたら怒りの気持ちをぐっと抑え、相手の理不尽な意見を肯定してから自分自身の意見を伝えると相手も自分の意見を受け入れてくれる可能性があります。
これはイエス・バット話法とも言われ一度は意見を受け入れてくれたと認識するため反論も受け入れやすくなるという方法です。
何かむかつくことを言われた場合「そうですね、でも、こんな意見もあるよ」という風に話してあげると言い合いにならずに意見を伝えることが出来ます。
一緒に働く方にむかつく機会が多いとストレスが溜まりますよね。
ですのでまずはその方の特徴を理解しつつ今回ご紹介したような対処方法を実践してみてください。
それでも我慢ができないときは、仕事場を変えましょう。
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